運命的3【幸せ】

運命的3【幸せ】

そんなある日、運命の出会いが訪れました。

パーティで、ひときわ目立つ男性に、私は心を奪われました。

スマホですぐに、彼がどんな方なのかを検索しました。

商社マンの彼はタイから帰国したばかりなのだそうですが、美しい風貌とプロフィールのハイソ感で女性が彼を取り巻いていました。

私もお話がしたかったのですが、多くの女性に囲まれた彼に近付くことは叶いそうにありません。

私なんか駄目よね。

そう諦めながら、ほかの男性との会話を楽しんでいました。

不意に肩を叩かれ振り向くと、その男性がニッコリと笑って立っていました。

「驚かせてすいません。あなたの髪に付けている花が気になってお話したかったのです。いいですか?」

その日私は自分で作ったコサージュを髪に刺し、着物で参加していました。

花嫁修業で身につけた華道が生かされるような、そんなコサージュに仕上げています。

「この花は、僕が大好きな花なのですよ。」

私は舞い上がってしまいました。

私と話していた男性は彼の出現に遠慮をし、別の女性のところへ話をしに行かれました。

私たちは二人っきりになったのです。

「それに着物。。。よくお似合いです。

海外赴任が長かったものですから、つい着物の女性には目が奪われます。

ご自分で着付けなさるんですか?」

「はい。この髪飾りも私が作ったんです。本来はコサージュの作り方なのですけど。。。

生花ですが、お好きなら差し上げましょうか?」

「あはは、僕が取り上げてしまったら貴方の髪が寂しげになってしまう。」

その男性が、私の話で楽しそうに笑ってくださることに驚いていました。

それが私と彼の出会いだったのです。

彼は海外を点々と赴任するうちに、42才になってしまったのです。

異文化の中で生活していると日本に対する思慕が募ってしまうものだそうで、私の控えめな様子や日本的なところを気に入って話しかけてくれたのです。

半年後にはまた海外赴任が決まっていましたから、彼は積極的にアプローチしてくださいました。

そしてプロポーズ。。。私は夢心地でその言葉を聞いていました。

私の中身が変わったわけではないのです。

ただただアドバイスを素直に受け入れただけ。。。

「君がいてくれるとホームパーティーが安心して開けるよ。」

無駄になってしまうかと思っていた花嫁修業で身につけたものが、彼のお役に立ちそうです。

「なんというどんでん返し!」

両親は勿論のこと、田中のおば様は涙を流して喜んでくださいました。

女友達も「信じられない。。。」と半ばヤッカミ気味に驚いてくれています。

結婚式。

自分のデザインのフラワーアレンジメントで式場を一杯にしました。

ブーケは私の手作り。

私は幸せです。

もし幸せをつかめずに悲しんでいる人がいるならば、聞いてください。

自分自身のいいところが出せていないだけなのかもしれないのです。

誰かの助けが必要なのかもしれません。

私にとっては、この結婚相談所のアドバイザーサポートで頂いたアドバイスの数々だったのです。